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ソウルケイジ

 

タイトルからスティングのアルバムを連想された方は、めでたく私おやじと同類です(笑) 

本題は最近読んだ、誉田哲也の『ストロベリーナイト』に続く姫川玲子シリーズの小説です。 

 

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スティングの『The Soul Cages』は父親が亡くなった事や、父と子の関係を軸に創られた骨太のアルバムでした。

ソロになってからのスティング中では、とても地味な印象のアルバムですが、ある意味ターニングポイント的なアルバム。

そんなアルバムを意識して書いた小説なのかは知らないですが、【父性】というテーマが共通する点で、自分的にはそう感じて読み終えました。 

『ジウ』から変わらないグロい表現満載の警察小説ですが、それもアリだなって思わせてしまう、エンターテイメント的に優れた小説ですね。

自分的には、他に一つ引っかかったとこがあったんでご紹介・・・ 

以下少しだけネタバレっす・・・ 

 

結婚とは。

色の違う二つの粘土の玉を、押し合わせて、こねくり回して、また丸くするような、作業。

玉の中の、二色の内訳は、人それぞれ。

真っ二つに真ん中で色が分かれているのもあれば。
複雑に入り混じりあっているのもあれば。
あるいは一色が、完全にもう一方を飲み込んでしまっているのもある。

だが、いずれにせよ、外見は丸くなければならない。

二つの玉が、互いの形を崩しあって、もうちょっと大きな、一つの玉になろうとする。
すぐにはそうできなくても。
そうなるように、努力する。

それが結婚するということであり、家庭を持つということである。

子供とは。

その二つの玉が一つになった中に、ぽつんとできる、また違った色の、小さな玉。
どっちの色に近いかは、ケースバイケース。

子供はいつか、独立した一つの玉になって、家庭を離れていく。

その時、出来るだけ丸い玉であるように。
一人でも転がっていけるように。

そうしてやるのが、親の、役目。  

 

妙に納得するとこがあったんで参照させてもらいました。 

自分の中にある父性を、常日頃感じるパパさんには、アルバム&小説セットでお勧めっす! 

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